アイドル女優、しかも売れっ子で演技力もあるほどそこからの脱皮は難しい。今や演技派と評価されるようになったアン・ハサウェイもデビュー&ヒット作のプリンセスシリーズのイメージからどう抜け出すのに如何に必死だったかが伺える作品。
LAの白人上流家族で育った普通の女の子が、ワルにあこがれて友達と共に道をふみはずし・・・そうで、はずさないという作品。冒頭シーンから彼女を追っかけるようにビデオが回っていて、どんどん破滅へ向かう姿が見られると思いきや、それも途中で途切れ。ハーレムで出会った魅力的なワルと親交を深めるかといえばそれもなく。いろいろな要素がちりばめられているけれど、ストーリーは平凡で、魅せばといえばところどころにあるアンのセクシーシーンのみ。とにかくエンディングが笑えるほどひどかった。それでも映画の中での存在感と美しさは圧倒的で、プリンセスシリーズで彼女のファンになったティーンエイジャーには、ある種の共感とインパクトを与えるのかもしれない。
それにしても、あまりにも大胆な脱ぎっぷりと妖艶さで、せっかくの演技力への評価はすっかりかすんでしまったにちがいない。少なくとも日本では映画公開に至らなかった様子(どうせR指定だろうし)。ほぼ同時期に、やはりイメージ脱皮を図ろうとした「ブロークバック・マウンテン」がヒットするとわかっていれば、出演は控えたかもしれない。結局、「レイチェルの結婚」でもう一度汚れ役をすることでアカデミー賞候補になれたのだが、これから普通の作品にどれだけ登場できるようになるかで、彼女の今後がどうなるかが決まりそう。
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